あまり知られていないホロコースト巡り in ブダペスト

こんにちは!

 

イースターの期間に少し学校がお休みだったのでハンガリーに行きました🇭🇺

 

ブダペストハンガリーの首都でたくさんの観光客が訪れていました。

イースターなのでヨーロッパ人が多かったです!

 

今回の旅行で私が特に行きたかったのがホロコースト関連のところです。

アウシュビッツに行って以来ホロコーストについてもっと知りたいと思うようになりました。

kanelbulle47.hatenadiary.jp

ハンガリーでもナチス・ドイツの支援を受けたアロー・クロス・パーティー(政党)によってホロコーストは行われ、アウシュビッツ強制収容所には約40万人もの人が連れていかれました。

 

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この川沿いに並んでいる靴はホロコーストの一部をあらわしています。

アウシュビッツ強制収容所まで死の行進を行なわされた約8000人のうち約2000人は無差別にここで射殺されました。

しかしその時当時高価な日用品であった靴は殺される前に脱げと命令されました。

それを象徴し、映画監督のCan Togayさんと造形家のGyula Pauer さんによって作られたのがこの60足の靴です。

 

またブダペストにはヨーロッパで最大のシナゴーグがあります。今まで目の前までは何回か行っていたけれどもシナゴーグの中に入ったことがなかったのでとても楽しみにしていました!

 

中はキリスト教のチャペルと似ているようで違うところがちらほらあって面白かったです。

 

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教会でよくあるイエス様のポジションにはよくわからないボールみたいなのがありました。

 

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この2つの場所は有名で観光客にも人気なので沢山の情報がネットに載っています。

他にもホロコースト関連の建物として、恐怖の館やホロコースト記念センターがあります。

もちろんこれらも調べようと思わないと出てこないものだけれども、私は今回の旅行で特に見たいと思っていた場所が2つあります。

その2つはどちらも地球の歩き方にも載っていませんし、二つ目はGoogleマップにも載っていませんでした。

でも私はこの2つはもっとたくさんの人に知ってほしい、訪れてほしいと思いました。

 

 Raoul Wallenberg Holocaust Memorial Park

 

一つ目は、シナゴーグの敷地内にある公園です。

この公園につけられている名前のラウル・ワレンバーグさん(正しい発音はワレンバリです笑)はスウェーデン人です。

 

彼については以前にもブログで触れましたが、ハンガリーの大使館で働いていた方です。

スウェーデン名義の保護証書というものをユダヤ人に支給し、それを持ったユダヤ人を保護下にして収容所に連れて行かされるのを防ぎました。

前にブログを書いているときは彼の名前がついたところに行くことができるなんて思ってもいなかったので行けてとても嬉しかったです!

 

 

 

 映画「シンドラーのリスト」の最後に助けられた人が石を置くシーンがありましたが、ここにもたくさんの石が置かれていました。

ワレンバーグさんは遺体が見つかっておらず行方不明とされており(モスクワの監房で亡くなったと言われています)、2016年に死亡認定されたのでもしかしたらそれ以前には石が置かれていなかったかもしれません。

そもそもこれがなかったのかもしれません。

この下に書かれている名前は、彼と共に協力した人だと思われます。

 

近くにホロコーストハンガリーに関連した展示があり、その中にスウェーデンについて書かれているものがありました。

 

 

 この説明には、

最初はスウェーデンは孤児、空襲の犠牲者などの世話をするためにスウェーデン赤十字社を作りました。その後、スウェーデンに関係した(親戚がいたり、仕事関係でつながりがある人)3〜400人のユダヤ人に対して移住許可をしました。

ワレンバーグさんは最初は大使館のお付きとしてハンガリーに来て全く違う仕事をしていました。しかしスウェーデン政府とアメリカの戦争難民委員会が彼に人道問題の部門で働くように頼みました。それにより彼と彼の上司が多くのユダヤ人に保護の手紙を書きました。

彼はアロー・クロスの兵士と戦いながら、保護の手紙のコピー(偽物)までを作り少しでも多くの人を助けようとしました。

 ということが書かれていました。

 

真ん中上にある王冠のついた証書のようなものが保護書です。左の一番上が赤十字社を作った大使のCarl l. Danielssonさん、二番目がワレンバーグさんです。

 

こうやって読んでみるとワレンバーグさんの行動は確かにすごいですが、思ったよりスウェーデンという国自体がハンガリーに対して協力的なのがわかります。第二次世界大戦では中立の立場を維持していましたが、人道的な部分に対しては協力する姿は素敵です。

日本はドイツ側だったので無視していた部分もありますから

 

 

近くには銀色の木のモニュメントがありました。

 

 

この銀一つ一つにホロコーストで亡くなった犠牲者の名前が書かれています。

これだけ大きなモニュメントができるほど亡くなられた人がいると想像するととても心が痛みます。

 

Liberty square にあるモニュメント

 

二つ目は実は名前が分かりません😅

というのもGoogleマップには載っていなくて、私もたまたまブダペストのブログで存在を知ったのでよくわかっていません。

しかしハンガリーホロコーストに対する今の現状を象徴しているのではないかと思うほど衝撃を受けました。

 

 

それがこのモニュメントです。

上にタカが、その下に天使がいます。

 

後ろに書いてあるのは

A német megszánás áldozatainak emlékmüve

ハンガリー語でドイツの憤りの犠牲者への記念碑

という意味です。

 

上がドイツを表していて、下の天使が犠牲となったハンガリー人をあわらしているみたいです。

一見ホロコーストについてのモニュメントなんだなーと思われるものですが、その下にはこんなものが

 

 

ユダヤ人の写真や彼らが当時持っていたカバンです。

そしてところどころに張り紙がありました。

 

 

この英語は簡単に書かれてていてわかりやすいと思うのですが、このモニュメントが嘘であると書かれています。

ハンガリーで起きたホロコーストナチス・ドイツが直接行ったのではなく、その政策に賛成したハンガリーの政党が行ったのです。

つまりドイツ人に対する怒りというのは間違っているのです。

 

 

このような張り紙も置かれていました。

これが詳しく書かれているもので、市民団体はこのモニュメントを設置した政府に対して、歴史を改ざんしようとしている、嘘のことを言っていると主張しています。

 

これに関して調べていると日本に住んでいる、当時ブダペストに住んでいたハンガリー人のヤーノシュさんが語っている記事が出てきました。

そこで彼は、ハンガリー政府はナチス・ドイツハンガリーを占領する前からユダヤ人を差別し、ナチス・ドイツに協力的だったのに関わらず、今ではドイツが恐ろしいことをし、自分たちが被害者であると表してしまっているのに悲しみを感じる、と述べていました。

 

実際にこのモニュメントに対して反対している市民団体がなく、このモニュメントに書かれている言葉を信じてしまうと、ハンガリーは被害者でドイツが加害者という図が成り立ってしまい、歴史が改ざんされてしまうのです。

 

疑問を持つこと、問いを立てることはすごい大事なんだと思いました。

 情報がありすぎる現代で、全てのことを鵜呑みにするのは本当に危ないことだと思いました。 

 

実はこの前のスリランカの爆発テロが起きた直後にスリランカの宗教について調べてみました。

すると昨年キャンディ地方でイスラム教徒の家、モスクが燃やされたという記事を見つけました。

詳しく調べてみると、最近過激な仏教徒がいるとのことでした。

驚いたのはその理由がフェイクニュースを信じているということでした。

事の発端は、イスラム教徒が営業しているカレー屋さんで仏教徒の人が頼むと怪しげな物体が混入されていて、警察騒ぎになったということでした。

実際それは調べた結果小麦粉だったそうですが、仏教徒の人はイスラム教徒の人がスリランカを支配するために危ないものを入れて殺そうとした、などとフェイクニュースSNSで広がり多くの人がそれを信じてしまったそうです。途中で政府がSNSを使えないようにまでしたほどです。

それにより一部の仏教徒イスラム教徒に対して不信感を持つようになったそうです。

 

世界ではフェイクニュースによってさらなる過激なことが起きたり、それ自体が本当のことになってしまうなどのことが起きてしまっています。

とても恐ろしいです。

 

 

この2つは日本に関係があるわけではありませんが、ホロコースト杉原千畝さんのようにたくさんのユダヤ人を助けた人が他にもいること、歴史が捏造されてしまっているかもしれないこと、フェイクニュースの脅威、これらをこの二つを通して知ってほしいと思いブログに書きました。

 

1つ目は私がスウェーデンに留学しているので個人的には興味深かったのですが、スウェーデンと関係ない人にとったらその人がたまたまスウェーデン人であっただけであまり記憶に残りにくいかもしれません笑

でも日本とスウェーデンという一見どこにも共通点が無さそうな国同士を比較して、同じようなことを行った人がいたという事実は国を結びつけます。このような形でも国家間の関係が繋がっていくのかなーと考えたり🤔

あとスウェーデンの事を多くの人が知らないと思うのでちょっとでも知ってもらいたいっていう思いもあります笑

 

 

たくさんのことを知ること、忘れないことは難しいですがこのブログを読んでくれている人の頭の片隅にこれらのことがあると嬉しいです。